深田久弥の日本百名山に草津白根山が入っていますが,
本白根山(もとしらねさん.「ほんしらねさん」ではないらしい)にも白根山にも登ることが出来ません.
今回は,『ロープウェイで登る花いっぱいの山歩き』に乗っていたコースを逆に,
しかも若干違えて歩きました
(白根レストハウスに車を止め(普通車410円),弓池の脇に回らずに,逢ノ峰(三角点あり)に登り,
スキー場の斜面を下ってイモリ池の側にあるリフト(片道350円)を使って涸釜方向に向かいました).
白根レストハウスのところにある,『白根山の高山植物と歴史館』のホワイトボードに書いてある
コースの情報(残雪,開花情報など)は有用ですので見ることをおすすめします.
トイレは,白根レストハウスと白根火山ロープウェイ山頂駅にあります.
これら以外は無いようですのでご注意を.
また,白根レストハウスと白根火山ロープウェイ山頂駅は16:00か16:30で終了です
(レストハウスの一部の売店のみ17:00頃まで開いていました.観光バスがいたせい?).
登山道で出会える花シリーズ
お花を楽しむハイキング
展望を楽しむハイキング
マイカー登山
中高年ハイキング
2006年6月(レストハウス駐車場〜逢ノ峰〜リフト〜本白根山展望所〜万座分岐往復〜本白根山展望所〜鏡池〜白根火山ロープウェイ山頂駅〜白根レストハウス〜湯釜展望所往復)約6時間10分
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逢ノ峰への道
白根レストハウスを背に逢ノ峰へ向かいます.
山頂には小さな東屋があります.展望はまあまあ良いはずなのですが,
あいにくガスが出てしまいました.ミネザクラ?やタケシマランが咲いていました.
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逢ノ峰山頂の三角点
三等三角点でした.近くにある道標のロープウェイ駅,
本白根山の方向に進むとリフト乗り場に出ます.そのゲレンデをどんどん下ります.
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リフト乗り場
下りきるとイモリ池の側に出ます.目の前のリフト(片道350円)に乗ってちょっと楽をしました.
ちなみに,左に進むと白根火山ロープウェイ山頂駅があります.
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道の様子
リフトから降りて,本白根という表示に従って進みます.
少し歩くとリフト乗り場脇からの登山道と合流します.
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雪の残る道
思いの外たくさんの雪が残っています.滑らないように気をつけて通ります.
登山道脇のダケカンバが曲がって生えています.
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イワナシの花
比較的たくさん咲いていました.この付近にはマイヅルソウも多いのですが,
やっとマイヅルソウは蕾が付いたところです.
ドウダンツツジを赤っぽくしたような花も咲いていました. |
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から釜
涸釜と書いてあることもあります.
写真ではわかりにくいですが,あり地獄のようなすり鉢状になっています.
噴火の際に出来た爆裂火口です.
ちなみに,後ろを振り返るとコマクサの群落があります(植えられた物).
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ミネズオウの花アップ
から釜周辺にはミネズオウがみごとな群落を作っていました.
ハイマツ,コケモモ,ガンコウランなども生えています.ただ,
お弁当を広げるのに適当な場所がなかなかありません. |
コメバツガザクラ
付近にはミネヤナギも咲いていました.一度本白根山展望所に登ってそこで昼食を食べました
(まっすぐに万座温泉分岐・歩道最高点に向かって,
そちらで昼食を取る方が賢明.どちらにもベンチはありませんでした). |
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ロープウェイ山頂駅と万座温泉の分岐
白根山遊歩道の最高地点は万座温泉の方向に進むとあります.
そちらの方向もコマクサがたくさん植えてあります.ミネズオウもかなりたくさん咲いています. |
白根山遊歩道最高地点2150m
白根山も本白根山も登れない以上,遊歩道の最高地点で妥協することにしました.
右側に進むと万座温泉まであと3.5kmという表示があります. |
コマクサ
蕾というか花芽が出来たという状態です.
歩道以外の場所に入るとコマクサや他の植物を痛めてしまうのでやめましょう. |
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本白根山展望所
岩の辺りにあります.さっきも登ったのに,
もう一度登るのかなんてことにならないように,
先に万座温泉分岐のほうに行きましょう(歩道最高点に行った後に鏡池に向かう場合). |
鏡池
昔は火口だった場所に,水がたまって出来た池です.
時間が遅かったせいか誰もおらず,小鳥のさえずりと蛙の鳴き声が聞こえるだけでした.
一応,鏡池の水辺までの道はありますが,
ハイマツの下を中腰でくぐる必要があります.水底の岩は亀甲構造です. |
山頂駅へ向かう木道
木道が腐食しているので一人ずつ通るようにとの注意書きがあります.
確かに踏み抜きそうでした.イワカガミやマイヅルソウ,ゴゼンタチバナなどが生えています. |
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道の様子
鏡池からロープウェイ山頂駅へ向かう道は場所によっては,
このように雪がかなり残っていました.小さな雪渓を何度も横断するような感じです.
滑落するのではないかとかなり不安になりました.
軽アイゼン位は持ってきたら良かったかもと真剣に思いました. |
山頂駅側の注意書き
残雪が多く,雪崩の危険がある,雪上・雪渓の陥没・滑落に注意,
軽装での入山や悪天候時の入山は避けるようにと書いてあります.
実際,雪の上を歩いていたときに陥没しそうな場所もありました. |
白根火山ロープウェイ山頂駅
16:50頃にはこの通り,シャッターも降りて完全に閉まっています.
ロープウェイは16:00か16:20で終了のようですので,最終便に乗り遅れないように注意.
ここからだいたい30分で白根レストハウスに戻れます. |
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途中の道から湯釜方面を望む
左端が湯釜の縁だと思います.
林の中には雪も残っていますが,滑落の不安を感じる場所はありませんでした. |
湯釜
レストハウスから湯釜展望所に向かいました.水質はpH1の強酸性とのことです.
湯釜というからには相当な高温だと思っていたのですが,20度前後のようです. |
湯釜展望所への道から逢ノ峰
左手前側の山が最初に登った逢ノ峯です.
白根ゲストハウスから湯釜展望所の往復は,
展望所でゆっくり写真を撮ったりしても往復で35分でした. |
コメント:
花はミネズオウが大量とイワナシ,ミネザクラ,コメバツガザクラ,エンレイソウ,
タケシマラン,ミネヤナギ,ミヤマカタバミなどが咲いていました.
ガンコウランは開花しているとのことですが,よくわかりませんでした.
イワカガミはもう一息(殺生河原付近なら開花しているとのこと),
マイヅルソウとコマクサは蕾が出来てきたところという感じです.
ゴゼンタチバナは前年の赤い実が若干残っている状態.
コケモモはまだ花は咲きそうにありませんでした.
コバイケイソウやヤマハハコは芽が出て葉が展開し始めたところです.
ちょっと驚いたのは,6月上旬でもハイキングコースの途中にかなりの雪が残っていることです.
特に,鏡池から白根火山ロープウェイ山頂駅に向かう道は雪に覆われている場所も多く,危険でした.
ただし,雪はあるものの風がなかったので特に寒いということはありませんでした
(速乾Tシャツに若干厚手の山シャツと中間的な厚さの山ズボンで大丈夫.
持って行った上着は着ませんでした).
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